絶対にやるな!100%喉を痛める危険な声の出し方3選!ヴォーカリストなら必ず知っておくべき声帯を守る歌い方

歌う事が大好きで、これからも長い人生の中で歌を歌う事と向き合っていきたい。

出来れば歌手になって、世界を感動させたり、アッと驚かせるようなパフォーマンスをしていきたい。

そう考えているヴォーカリストは世の中に沢山いらっしゃると思いますし、この記事を見て下さっているあなたもその一人かもしれません。

歌を歌う事は、自分自身の歌声と向き合う事であり、同時に声の構造や仕組みを知る事でもあります。

そんな中、歌い方を間違ってしまうと、声帯を痛めて発声障害となってしまう、とても危険な発声方法が存在します。

今回は「100%喉を痛める危険な声の出し方3選」と題して、特にヴォーカリストに行なって欲しくない危険な発声方法を3つご紹介していきます。

症状や原因を知ることで、改善方法や予防策に繋げられると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。


目次

危険な声の出し方3選

大声絶叫型(100dB以上を超えた腹圧)

大声絶叫型の声を出している様子

症状

全てのフレーズを「大声」で歌ってしまうパターンです。

声が大きすぎるが故に声帯への負荷が大きく、歌声にひずみが発生している状態を指します。

しまいには、声帯結節・ポリープなどの発声障害に繋がりやすい、喉を痛める危険な声の出し方になります。

原因

声のボリュームを自制できていない、という事に原因があります。

自分自身の歌声のボリュームを「客観的」に聴くことができれば、「声帯に負担が大きい声になっているな」「うるさいな」と気付けるはずです。

100dBを超えたボリュームを出し続けると「大声系」の歌い方に分類されるでしょう。

改善

ポイント

デシベル計アプリを活用して、自分のボリュームを「客観的」に計測する。

スマホにデシベル計アプリをダウンロードし、マイク端子を自身に向け、自身の口から約20cmほど離した位置にスマホを固定します。

1コーラスを通して、平均値 85~90dB、瞬間最大値 100~105dB が最適 となります。

習慣

大声で歌ってしまう方は「歌を歌うことは、バランス力」という意識で、あえて抑えめのボリュームでも歌えるように練習すると良いでしょう。


喉声張り上げ型(プルチェスト)

喉声張り上げ型(プルチェスト)の声を出している様子

症状

簡単に言うと「地声で張り上げる歌い方」です。

高い音域をスロートボイス(喉声)で発声をしている人が対象です。

ボイストレーニングの世界では「プルチェストボイス」「プル」などと呼ばれていますが、正直「チェストボイス(胸声)」の厚みのある美しい低音の響きではなく、「スロートボイス(喉声)」という共鳴が喉で詰まったような響きで処理する傾向がありますので、チェストとは到底言えない苦しそうな印象が特徴です。

喉頭の位置も非常に高く、顎が上がり前に突き出るようなポジションや見た目が特徴でもあります。

変声期を迎えた男子中学生〜男子高校生、裏声の練習を行わなかった小学生によく見られるパターンになります。

必要以上の圧力が声帯に強く加わり、余計な空気摩擦を発生させ、ダイレクトに声帯を傷つけます

原因

ヘッドボイス(裏声)の音域を スロートボイス(喉声)で張り上げて歌唱することが全ての原因です

ASSORT MUSIC SALON では、「張り上げ歌唱」「張り上げる」という言葉・アクションを一才活用しません。

POPS歌唱は、張り上げて歌唱してはいけません「響かせる」のです。

そのために、声帯を痛める無理な発声の仕方は、「響かせる」から程遠いアクションであるという事になります。

改善

ポイント

チェストボイス(実声)のトップノート(最高音)を決める = チェストトップ

チェストトップから半音でも上がった音域は、すべてヘッドボイスの音域と決める

まずはリラックスしたチェストボイスで発声しましょう。

チェストボイスのトップノートは、男女によって違いがあります。

一般的には、下記の範囲で設定する事をオススメします。

男性:D4~G4

女性:G4~C5

ここでのポイントは「男性 G4 ソまで」「女性 C5 ドまで」とする事です。

「いやいや、それ以上の高音も余裕で出ますよ!」という方もいらっしゃるかと思います。

その場合、下記のどちらかに該当します。

本当に出る = すでにミドルボイス化している可能性がある

出ていない = チェストボイスの発声条件を満たしておらず、張り上げている

習慣

徹底してヘッドボイス(裏声)のみで歌う練習を行うことです。

喉声張り上げ型 の方は、裏声を発生するための筋力とバランス力が鍛わっていません。

裏声のみで歌唱することは、初心者にとってとてもバランスの取りにくい歌唱方法かとは思いますが、声帯を優しく閉門するバランス力が整うため、張り上げなくても歌唱が出来ることに気付けるようなります。必ず効果が現れる考え方と練習方法ですので、習慣化することをオススメします。


喉切り発音(無意識な声門破裂音の乱用)

喉切り発音(無意識な声門破裂音の乱用)の声を出している様子

症状

「あ,い,う,え,お」の発音を、わざわざ喉で切って発音するパターンの歌い方です。

大袈裟に言うと「ッありがとうッいつもッうれしいです」といった発音です。

これを声帯破裂音と言い、一回一回声帯を締めて立ち上げた発音処理のことを指します。

声門破裂音(せいもんはれつおん; : glottal plosive)とは子音の類型の一つ。声門閉鎖音(せいもんへいさおん; : glottal stop)とも。閉じた声門が開放されて起こる破裂音(閉鎖音)。国際音声字母で[ʔ]と記述される。声門を完全に閉じた後、呼気とともに急に声門を開いたときに出る音。言い換えれば声門を閉じた状態からすかさず何らかの母音を発音すれば、子音部分がこの音となる[1]。咳をするときには特に強い声門破裂音が聞こえる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B0%E9%96%80%E7%A0%B4%E8%A3%82%E9%9F%B3

咳込みと同じくらいの声帯に負荷を与えるため、無意識な声門破裂音の乱用は声帯を痛めます。

「言葉をハッキリと発音しなさい」という指導を受けた日本人に多い印象です。

日本国内のメジャーアーティストによっては、喉切り発音を活用している方もいらっしゃいますが、①自身の意志でコントロールしている ②声帯が異様に強い ③無意識な声門破裂音の乱用 のいずれかに該当するため、初心者は特に気をつけた方が良いアプローチです。③の場合は、これを真似すると特に危険です。

原因

「あ,い,う,え,お」の発音を、声門破裂音から立ち上げることが原因です。

本来、声帯は「振動を作る(喉頭原音)」という役割があります。

声門破裂音は阻害音の一つとされ、声帯に対して相当な気圧がかかるため、空気摩擦のストレスが非常に大きいとされています。

詳しくは、子音についての理解が必要です。

改善

ポイント

ワンブレスフローを意識した歌唱

ワンブレスフローとは、呼吸から次の呼吸まで一息で歌う1フレーズを、声帯を鳴らしっぱなしで繋げて歌唱することを示します。

リップトゥリル・タントゥリルといったトレーニングを行うと、自然にワンブレスフローを再現できるようになります。

習慣

声帯でリズムを作らないようにする、という意識で歌詞を発音するようにしましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

どれも「上手に歌おう!」と前向きな気持ちで取り組んでいるにも関わらず、声帯を痛めつけてしまう悪手となり得る発声方法でしたね。

声帯に負担をかけない歌唱方法を学んで、ご自身に合った歌唱法を構築していって下さい。

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